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骨粗しょう症、骨粗鬆症、骨粗しょう症の薬、骨粗鬆症の食事

【薬剤師監修】骨をつくる注射テリボン。〝不安〟と〝悩み〟を抱えるあなたへ

(2020.1.31更新)

【Notice of today:不安を解消出来てこそ】

「〝骨粗しょう症〟ですね。」
「カルシウムが足りてないですね。」

そんなことを言われても、なんだかパッとしなくて…。

「なるべく陽に当たるようにしてください」なんて言われた時には、「骨とどう関係があるの??」って。

パッとしないどころか、なんだか腑に落ちない…。

そんな風に不安に思ったことがある方、いらっしゃいますよね?

でも、

骨粗しょう症がそれだけ

〝奥が深い病気〟

だと考えることも出来ます。

今回は、骨粗しょう症という病気の中から、私の薬剤師としての経験上で幾度となく相談を受けてきた

「テリボン」を使った骨粗しょう症治療

についてお話しをさせていただきます。

💪骨をつくる注射「テリボン」


骨、骨粗しょう症、カルシウム、骨折、骨密度

今回のテーマ〝骨粗しょう症治療薬テリボン〟は、旭化成ファーマ株式会社さん(※以下、旭化成)が製造販売している〝注射薬〟です。

旭化成のグループ理念は、

『私たち旭化成グループは、世界の人びとの〝いのち〟と〝くらし〟に貢献します。』

というもの。

〝世界を見据えた事業〟を展開している旭化成が生み出したテリボンは、

〝新しい骨をつくり出す〟

という

〝これまでになかった働き〟

をする骨粗しょう症の治療薬です。

テリボンの役割は、私たちのからだの中で骨をつくり出してくれている

〝骨芽細胞の働きをUPさせること〟

にあります。

💪テリボンはこんなお薬です


悩み解消、不安解消、テリボン注射の悩み・不安解消

テリボンは、週1回の注射を一定期間続けることで

骨を丈夫にし、折れにくい強い骨にしていく

お薬です。

骨粗しょう症の対策に用いられ、骨粗しょう症であると診断されたひとの中でも

〝骨折の危険性が高いと判断された方〟に使われる

治療薬になります。

病院・診療所で週1回、医師または看護師に皮下注射してもらう

という特徴を持った注射薬で、

一生涯に合計24カ月(104週)までの使用に限られる

というところもテリボンの大きな特徴です。

注射治療は合計24カ月、つまり2年間に及ぶもの。

テリボンを使った骨粗しょう症治療は

〝一生涯に2年間(24カ月)のみ〟

に限定されたもので、この期間を超えて使用することは出来ません。

ですから、この2年間を「長い」ととるか、「一生のうちの2年間だけ」と感じるかは、個人差が出てくると考えられる部分です。

このことからも、テリボン注射が特定の診断基準に従ってその開始が検討され、決まったルールのもとに正しく続けていく必要性があるものということがお分かりになると思います。

これが、骨粗しょう症薬テリボンであり、

これから先の長い人生のために〝コツコツと続けていくお薬〟

なんです。

💪気になるテリボンの薬剤費


週1回の注射を最長で2年間(104週)継続するお薬ですから、お薬代(薬剤費)も気になります。

おおよそのご負担金は以下のようになります。

【1ヶ月に4回の注射をしたケース(※2019年11月現在)

・1割負担の場合 1回約1,100円×4回 約4,400円

・2割負担の場合 1回約2,200円×4回 約8,800円

・3割負担の場合 1回約3,300円×4回 約13,200円

※上記の薬剤費のほかに、診察料・検査料などの医療費がかかります

💪実録。テリボン使用者の悩みと不安


悩み解消、不安解消、テリボン注射の悩み、テリボン注射の不安

この記事の掲載を後押ししたのは、他ならぬ

実際のテリボン使用者からの〝悩み〟と〝不安〟の声

を聴く機会に直面したからです。

薬剤師として調剤薬局に勤務する私は、実際に〝以下のようなご相談〟を何度も頂戴しています⤵⤵

・注射をした日は1日中なにもする気にならないの…(ご本人)
・注射を打つとご飯を作ったり食べたりするのが嫌になる…(ご本人)
毎回熱が出る。続けていて大丈夫かな?(ご本人)
・自宅へ連れて帰るといつもぐったりしてるんだけど、これって平気なの?(ご家族)

次に示すのは、〝テリボンを注射した方に認められた副作用〟としてメーカーが報告を挙げている〝主な体調変化〟です。以下の通り⤵⤵

・気持ちが悪くなる
・嘔吐
・頭痛
・だるい
・お腹の不快感
・ふらつき、たちくらみ

胃腸不安・だるい・やる気の低下など、

〝自覚しやすい体調変化〟

について訴えられる方が少なからずいらっしゃることが分かります。

しっかりとお伝えしなくてはならないのは、テリボン注射後に起こる上記のような体調変化(※重篤なものは除く)は、

〝お薬の効果の反動〟として発生している

という点です。

反動の原因については後述致しますが、

「こういった〝負の自覚症状〟の原因を知っていただき、不安や悩みを解消したうえでテリボンでの治療を続けていただきたい」

と、日頃弊社がお世話になっている旭化成ファーマの担当者より大変丁寧なお言葉を頂戴致しました。

下記についても情報提供いただきました⤵⤵

【注射後の血圧低下が原因と考えられる不調の対策法】

➡ 500ml程度のお水を飲む(注射30分前・注射時・注射後30分のいずれか)ことで軽減出来るケースあり

💪注射後の不調には理由があった


私たちのからだの中では、骨を形成するサポートをおこなっている副甲状腺ホルモンという物質が働いています。

テリボンの有効成分〝テリパラチド〟は、副甲状腺ホルモンから作られた〝骨形成〟を助ける注射薬です。

テリボンを注射することで血液中のカルシウム濃度を高め、

週1回の反復を繰り返すことによって骨折しにくい丈夫な骨をつくり出す

のです。

注射後の不調(気持ちが悪い・だるい・頭が痛いetc)の多くは、

テリパラチドの働きによる〝血中カルシウム濃度の上昇〟が原因

で引き起こされると考えられています。

テリボンは、速やかな吸収と速やかな消失をする(注射後30~40分程度をピークに3~4時間程度でほぼ消失)一過性の働きを特徴としたお薬ですが、注射後に一時的に増加する血中カルシウム濃度の影響(※高カルシウム血症状態)を受けて体調不良を感じてしまうのです。

※高カルシウム血症とは、血液中のカルシウム濃度が正常値よりも異常に高い数値を示した状態

つまり、

一時的な高カルシウム血症状態(※目安として注射後30分~3・4時間)を乗り越えることを念頭にして毎回の注射に備える心持ち

があると、気持ちを少し楽にすることが出来るかもしれません。

確認ですが、骨粗しょう症治療薬テリボンの注射は

1回あたり必要最低限な量のテリパラチド

必要な回数(24か月)だけ

行うものです。

全国には、注射後の不調と付き合いながら継続いただいている方も多いと聞きます。不安や心配の原因を知ることで、明日へのモチベーションアップにつなげていただけたら幸いです。

テリボン注射後の辛い体調不安を経験されている方、ご参考まで。

💪テリボンを続けた先にあるもの


かかりつけの病院でテリボンの開始提案を受けた場合、

その後を特段の対策なく過ごす=骨折の可能性が高い状態が続く

ことを意味しています。

その一方で、

テリボンによる治療の継続=骨折の発生率減少

であることが分かっています⤵⤵

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※旭化成ファーマ「骨をつくる注射で、骨粗しょう症対策。」より

また、

背骨に骨折(圧迫骨折)があると新たな骨折が起こりやすくなる

という報告も挙がっています⤵⤵

【閉経後骨粗しょう症患者2,725例(平均年齢74歳)の椎体骨折数別の骨折発生率を調査】

⚡1年以内に新たに骨折をしてしまった割合
・椎体(背骨)に既に1つ骨折がある方のうち4.6%
・既に2つ以上骨折がある方では12.5%

⚡さらに、次の1年ではどのような結果となるのか。
なんと、5人に1人を超える21.9%もの割合で新たに骨折をしているという結果に…。
※Lindsay R et al.JAMA.2001;285(3):320-323より

骨量増加効果が認められているテリボンですから、〝これから先〟を考えた計画的な治療を続けていただきたいもの。

かと言って、2年間という時間は短いものではない。

そこで旭化成では、

【テリボンNOTE】

という〝治療中の大切なこと〟を記録するための「テリボン注射記録手帳」をおひとりおひとりに準備しています⤵⤵

注射のために通院する際には、忘れずに持参し〝注射の記録〟を積み重ねていきましょう。

旭化成ファーマのテリボン注射薬については、テリボンでの治療を予定している、または現在治療中である方、過去に治療経験のある方に向けたオフィシャルサイトにて詳細をご確認いただけます。

ご活用ください⤵

骨をつくるRe-Bone.jp

💪【おまけ】カルシウムクッキング


私たちの骨は、主に〝カルシウム〟〝たんぱく質〟から出来ています。

骨の主成分であるカルシウムとたんぱく質、これに、〝ビタミンD〟と〝ビタミンK〟をバランス良く摂り入れることで、私たちは丈夫な骨作りに取り組むことが出来ます。

では、具体的にはどのようにして丈夫な骨を作るための努力が出来るのでしょうか??

先程ご紹介した旭化成ファーマRe-Bone.jpには、

『カルシウムクッキング』

というページがあります。

私たちが絶えずおこなう〝食事〟に一工夫することで、『骨粗しょう症対策』に取り組もうとしたものです。

こちらの『カルシウムクッキング』は、

管理栄養士さん監修

になっていて、

カルシウムを含む食品を使った料理レシピ

がたくさん載っています。

主食・デザートなどのカテゴリ別、魚介類・野菜などの食材別など、カラー写真入りでレシピ紹介されています⤵⤵

「カルシウムクッキング」はこちら⤵⤵

https://www.re-bone.jp/cooking/index.html

不安や悩みを胸に抱いた〝半信半疑な状態〟というのは、継続することを考えた時にはとても高いハードルとなります。

この記事が、骨粗しょう症治療薬テリボンをお使いの方々の悩み・不安を少しでも取り除くお手伝いが出来ていましたら幸いです。

お付き合いいただきありがとうございました。

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