【誰にでも可能性がある】アルコール依存症について
【Notice of today:まずは知ることから】
歓迎会、送別会、お花見に年末年始…。
お酒を飲む機会というのは、どなたにでも一定数あったりするもの。
楽しく飲めるうちはいいのですが…「飲んでも飲まれるな」。
度が過ぎると怖いのが
〝アルコール依存症〟
です。
今回のお話しは〝アルコール依存症〟について。
お付き合いください。
もくじ
🍺アルコール依存症とは?
アルコール依存症は、
誰でもかかる可能性がある病気
です。
自分の意思で飲酒のコントロールが出来なくなってしまった状態
のことをいいます。
以前は「意思が弱いからやめられないんだ」と言われていましたが、アルコール依存症はその名の通り〝依存症の一つ〟。
心がけの問題ではなく病気の一種
なんです。
🍺アルコール依存症の〝原因〟
アルコールに関係する問題は、すべて
〝アルコール関連問題〟
と呼ばれていて、アルコール依存症はその1つになります。
アルコール依存症の原因には
〝多量飲酒〟
(※多量飲酒:厚生労働省「健康日本21」において、1日平均60gを超える飲酒と定義)
が挙げられますが、ご存じの通り
お酒をたくさん飲むひとが全員なるというわけではありません。
この背景には、実は以下のような原因が推定されています。
〝遺伝的な要因〟
と
〝環境的な要因〟
の2つです。
特に、後者の〝環境的な要因〟の方は
複雑に絡い合っているのではないか?
と言われています。
🍺アルコール依存症の〝症状〟
では、アルコール依存症によって引き起こされる症状には一体どのようなものがあるのでしょうか?
ここでは〝大きく3つ〟に分けて考えてみます。
・身体的疾患
まず1つ目は、からだにあらわれる症状。
多くのひとが気になる病気
高血圧や不眠・うつ状態、アルコール性肝疾患・悪性腫瘍
など、様々な疾患の原因になると言われています。
世界保健機構(World Health Organization:WHO)は、60を超える病気や外傷がアルコールによって引き起こされるとしています。
アルコール依存症の身体的疾患は、すぐに実感のあるものではなく、
少しずつ進行していく
不調であるという特徴があります。
・精神依存
2つ目は、メンタルにあらわれる症状。
これはイメージがしやすいと思います。
飲酒を続ける事で少量では満足できなくなっていき…段々とお酒を飲む量が増えていきます。
と同時に、
飲み続けられる環境を作り出す
ようになっていきます。
勤務中にこっそりと飲酒をするようになったり、家族や医師へウソをついてまで飲むなどといった行動を取るようになったり…。
このような状態を
〝飲酒渇望〟
と呼んでいます。
暴言や暴力などといった荒々しい問題行動をおこすこともあります。
身体的疾患と違い、家族が特に気がつきやすい症状と言えます。
・離脱症状
断酒をしたときに禁断症状が起こることが有ります。
中枢神経がアルコールに依存してしまっている
ことによるものであると分かっています。
頭痛や不眠、イライラ感、吐き気といった軽いもの
から、
痙攣や幻聴幻覚など重度のもの
など、様々な症状が出る可能性があります。
🍺チェック項目は!?
まずは本人の自覚が大切になります。
どのような飲酒習慣をとっているのか?を把握するところから始めます。
日本の医療機関では、主に
WHO(世界保健機関)が作成したチェックシートを使用
しています。
WHOのガイドラインでは、
過去1年間に〝次の項目の3つ以上に該当〟するとアルコール依存症と診断されます⤵⤵
➀アルコールを摂取したいという強い欲望若しくは強迫感がある
➁アルコールの使用量を自分でコントロールする事が出来ない
③禁酒や減酒をしたときに離脱症状がある
④以前より飲酒量が増えた。同量では酔わなくなった
⑤飲酒以外に興味が持てなくなった、飲酒中心の生活になった
⑥飲酒が原因での病気や家庭・職場でのトラブルなど有害な結果が起きている事を知っているが止められない
『3つ以上に当てはまるかどうか』
を確認し、
該当した場合には早期に医療機関
を受診することが大切です。
不安に思うケースや、疑わしいと思われる場合にもすぐに受診を。
🍺治療方法は!?
アルコールに依存した状態とは、
家族や仕事などよりも飲酒の優先度がとても大きくなっている状態
ということが出来ます。
治療によって、このような状態から逸脱しなければならないわけです。
基本的には、治療は入院によって行なわれます。
病気の治療ですから、
医療保険が使える
という点は頭にいれておきましょう。
・解毒治療
まずは、
アルコール依存症が病気であることを認識するところからスタート
します。
離脱症状や精神・身体的合併症の診断治療を行い、薬物治療などで
体からアルコールを抜いていく
治療がなされます。
およそ2~4週間ほどかかります。
・リハビリ治療
精神・身体的にある程度回復してきたところで、
断酒にむけてリハビリテーションを開始
します。
患者さん自身の
飲酒に対する考え方や行動についてのカウンセリング
などを行ないます。
家族や職場との付き合いに必要なバランスも調整していきます。
目安として約2ヶ月を要します。
・退院後
断酒を継続するための支援がおこなわれます。
退院後の
断酒会への参加
を促したり、
飲酒してしまった場合の速やかな治療
に対する支援を施します。
断酒補助剤(抗酒薬)を服用
する場合もあります。
🍺家族はどう接したら良い?
当事者にとっては当然のことで、アルコール依存症であることを簡単には認めようとはしません。
〝飲酒が出来なくなるだけでも強いストレスになる〟ことは、容易に推測することが出来ます。
家族が飲酒のコントロールをする事もとても難しく、家族崩壊を早めに防ぐことが大切だとされています。
身内で無理をするよりは、医療機関など周囲を頼るようにしたほうが良いのかもしれません。
家族だけで医療機関へ相談に訪れたり、影響力のある人の助けを借りることも検討が必要な病気の1つです。
※相談先一例:精神保健福祉センター・保健所・アルコール依存症専門医療機関➡アルコール依存症治療ナビ
いかがでしたでしょうか?
健康状態や生活環境の違いなどが大きな影響となることがお分かりいただけたと思いますが、アルコール依存症の経過には
男女差もある
ことが分かっています。
私と同様に「自分は大丈夫」と思っていたあなたも、1度自分自身を見つめ直すキッカケ、ひとつの機会となっていれば幸いです。
お付き合いありがとうございました。
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