こども、異常行動、こころ、心配

うちの子は大丈夫!?抗インフルエンザ薬と異常行動との因果関係は??

(2019.12.4更新)

【Notice of today:正しい知識と備え】

早速ですが、1つ質問です。

「あなたが知っているインフルエンザのお薬は?」

インフルエンザのお薬(※以下、抗インフルエンザ薬)は複数あるので、この質問の答えにはいくつかのパターンが考えられます。

薬の名前がすぐに浮かびましたか?

「あの薬って、なんて名前だったっけ??」と少し考えましたか?

「全部知ってる!」と満点回答でしょうか?

今回は、毎年話題になるインフルエンザのお話です。

お付き合いください。

💊抗インフルエンザ薬


先程お話ししましたが、抗インフルエンザ薬にはいくつか種類があります。

2001年、抗インフルエンザ薬「タミフル(中外製薬)」が日本で世に出ます。

これ以降、

吸入薬リレンザ(グラクソ・スミスクライン)

吸入薬イナビル(第一三共)

2018年には

内服薬ゾフルーザ(塩野義)

が登場!

※ラピアクタという、薬を飲み込むこと(内服)や吸入することが困難なひとに対して用いられる注射薬もあります

それぞれの抗インフルエンザ薬が特長を持ったお薬なので、新しく登場するたびに話題になりました。

でもナゼか、このなかで圧倒的な知名度を持っている抗インフルエンザ薬があるんです。

『タミフル』

です。

【製薬企業公式サイト一覧】
・中外製薬:患者さん・一般の皆さま
・グラクソ・スミスクライン:一般・患者の皆さま
・第一三共公式サイト:index
・塩野義製薬公式サイト:患者・ご家族の皆さま

💊知名度抜群のタミフル


タミフルは

〝最も有名な〟インフルエンザのお薬

です。

「ほとんど医者にかかることはない」という人でさえ、タミフルというワードはどこかで耳にしたことがあるものです。

きっと、あなたもご存じだったはず。

ではナゼ、

日進月歩で進化を遂げる抗インフルエンザ薬〟のなかで、タミフルがこんなにも有名なのか?

原因の1つに、

異常行動に関する間違った解釈

が起こった背景というものがあります。

💊抗インフルエンザ薬と異常行動


インフルエンザ異常行動、異常行動、タミフルと異常行動、抗インフルエンザ薬

いくつもの種類がある抗インフルエンザ薬のなかで、知っている抗インフルエンザ薬に「タミフル」を挙げる〝その理由〟。

タミフルと異常行動(中学生の転落死など)がまるでセットであるかのように考えられてしまった過去

の存在があります。

【異常行動】
インフルエンザにかかった時には、飛び降りるなどの異常行動を起こす恐れがあると報告されています。発熱から2日間は特に要注意!!
(※異常行動の対策法は後述しています)

登場時、タミフルは画期的な抗インフルエンザ薬として大きく注目されました。

が、

因果関係がハッキリとしないまま、インフルエンザに感染したひとの異常行動とタミフル使用が結びつくかのような報道がなされてしまった

のです。

「異常行動」というワード自体が強烈なだけに、「タミフル=異常行動」という連想が

〝悪い意味で〟タミフルの知名度を押し上げてしまった

というわけです。

タミフルの製造元、中外製薬さんの医療従事者向け情報ページには、

いまだに年間10,000件を超える問い合わせがある

そうで、現在でも関心の高いお薬であることを物語っています。

抗インフルエンザ薬と異常行動との関係については、タミフルに限ることなく正しい理解が必要なのです。

こちら⤵⤵は、一般向けの「インフルエンザ情報サービス」です。

中外製薬、タミフル、インフルエンザ情報サービス
インフルエンザ情報サービスページTOP

クリック➡https://influ-info.jp/

💊異常行動との因果関係は?


抗インフルエンザと異常行動の関係性、インフルエンザと異常行動データ

厚生労働省は、抗インフルエンザ薬と異常行動との関係性について

因果関係があるという明確な結論を出していない

というのが実状です。

抗インフルエンザ薬タミフルは、

その服用(お薬を使うこと)による異常行動が問題とされ、「一部の未成年者への使用を原則控えるように」との警笛が〝鳴らされたことのある〟薬剤

ですが、その後の研究により

前述した因果関係は明確とはならず、タミフルの使用制限は削除

されています。

インフルエンザの異常行動の原因が、薬剤によるものとは限らない

というのが、決定的な理由だそうです。

こども、インフルエンザ

実際に、あなたは〝こんな体験〟をしたことがありませんか?

・寝込んでいるお子さんの寝言が急に多くなってビックリした
・不自然に布団をはいで起き上がったのを見た

どうでしょうか?

インフルエンザに関係なく、小さなお子さんにこのような〝普段と違う行動〟を確認したことがあったりしないでしょうか??

💊インフルエンザとの関係性が否定できない異常行動。対策は?


抗インフルエンザと異常行動の関係性、インフルエンザと異常行動データ

あなた自身や大事なお子さんが病院でインフルエンザの診断を受けた場合。

抗インフルエンザ薬を服用しているか否かに関わらず

〝異常行動に対する相応の対策〟をとるようにしてください。

特に、ご注意いただきたいのは次の2点⤵

1、異常行動を起こす可能性があることを認識する
2、自宅療養する場合には、少なくとも発熱から2日間は事故に対する防止策を講じる

特に、重度の異常行動とされている〝転落事故〟で報告されているのが

・就学以降の小児・未成年男性に多い
・発熱から2日間以内に起こることが多い

というものです。

異常行動とされているものには、以下のようなものがあります⤵

・突然立ち上がって部屋から出ようとする
・興奮して窓を開け、ベランダから飛び降りようとする
・人に襲われる感覚を覚え、外に走り出す
・突然笑い出し、階段を駆け上がろうとする
・自宅から出て外を歩く。話しかけても反応がない
・変なことを言い出し、泣きながら部屋の中を動き回る など

具体的対策例として、以下のようなものがあります。ご参考ください⤵

・玄関や全ての部屋の窓を確実に施錠する(内鍵、チェーンロック、補助鍵がある場合は、その活用も含む)
・ベランダに面していない部屋で寝かせる
・窓に格子のある部屋がある場合は、その部屋で寝かせる
・一戸建てにお住まいの場合は、できる限り1階で寝かせる

※参考:グラクソ・スミスクライン「リレンザを処方された患者さん向け資材」

当事者の行動に意識を働かせて、特に日常と異なる様子に注力するように心がけるだけでも対策として有効と言えます。

💊すべての抗インフルエンザ薬に…


カギ、カギをかける、ダブルロック、戸締り

ご紹介してきた抗インフルエンザ薬と異常行動との因果関係は不明瞭です。

ですが、

対策には万全を期して臨むことが大切

であることをお話しさせていただきました。

タミフルでもイナビルでも、最近話題に挙がることの多いゾフルーザにしても、

〝異常行動の可能性〟

〝発熱から2日間の高リスクに対する認識〟

をしっかりと持つこと!

これが大事です。

そして、報道などメディアの情報に振り回されないことも頭の片隅に。

心配事は、薬剤師にご相談ください(^^

最後に、繰り返しになりますが、異常行動は

〝抗インフルエンザ薬を服用しているか否かに関わらず注意する〟

ようにしてくださいね。お忘れなく!

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