（2019.3.11更新）

【Notice of today：ノロウイルスと違うの？】

ロタウイルス感染症は、殆どの子どもがかかるとてもポピュラーな病気。

５歳までに〝ほぼ全ての子どもが感染〟する

と言われているんです。

このように〝強い感染力〟を持つロタウイルスは、冬から春先にかけて（例年３～５月）ピーク（ノロウイルスのピークは１月頃）を迎えます。

ロタウイルス感染について、その予防法や知識を備えておきましょう！

😖どんなウイルスなの？

その名の通り〝ロタウイルス〟が原因となる感染症。

ロタウイルスの大きさは、同じく感染症の原因となるノロウイルスと比べると〝約２倍〟で、便中に含まれるウイルス量は１００万倍にもなります。

主な経路は

・感染者の嘔吐物や排泄物に触れた後、不十分な手洗いによる感染
・ドアノブやテーブル、トイレの便座に触れた後からの経口感染
・大気中に漂っていたウイルスからの感染
・食品に付着したウイルスからの感染

感染の注意が特に必要なのは、物を口に運んでしまいがちな乳幼児!!園内での〝集団感染〟のリスクはとても大きいものです。

ロタウイルスはアルコールや高熱に強い性質を持っているため、何度も感染してしまう可能性も…。 二度目以降は、比較的症状が軽くなるとは言われていますが…。

😖症状は？

１～２日の潜伏期間の後、発熱と嘔吐が始まります。２４～４８時間後には、白い便や下痢が見られることも。びっくりされると思いますが、慌てずに！

通常、症状は１，２週間で治まりますが、初めての感染時は重症化しやすく、急性脳炎の原因になることも。

症状が回復しても、１０日程度はウイルスが便に混ざっていることもあります。

下痢による脱水症状が出やすいので、まずはすぐに医療機関受診を検討してください。

※口渇の訴え、皮膚をつまんだ時に戻りが悪いなどは脱水症状の目安です

特に、乳幼児の

脱水・重症化には注意

が必要なので、受診までの間にも気をつけてください。

😖対処法は？

ロタウイルスには、検査薬・迅速診断キット（保険適用）があります。ですが、ロタウイルスに有効な治療薬は存在していません。

そのため、

〝水分と栄養の補給〟が対処法

となります。

・水分を取る

経口イオン水など、喉に刺激のない物を摂るようにしましょう。

脱水症状がひどくなると点滴や入院が必要になることもありますが、

吐き気が治まってきてから、少しずつ、こまめに

で結構です。

・嘔吐物が詰まらない様に気をつける

嘔吐物の対処が大変重要です。窒息に要注意！

・乳児の食事について

乳児の場合は、母乳やミルクの消化が悪くなる事があります。その場合は一時的に中止し、〝乳糖不耐症用ミルク〟を使います。

・お尻かぶれのケア

下痢が続くとお尻にかぶれが出てきます。強く擦るのは避け、優しくぬるま湯で洗ってあげてくださいね。

😖予防法は？

・嘔吐物や排泄物の処理は素早く

二次感染予防として、〝使い捨ての手袋〟と〝マスク〟を使います。

からだを洗う際には、せっけんを使い、シャワーでしっかりと洗い流しましょう。

・手洗いとうがいの徹底

トイレの後や食事おやつの前の手洗いを徹底します。手先だけではありません、手首辺りまでしっかりと洗うことを心がけましょう。

また、タオルから感染する可能性もあります。交換は頻繁におこない、下痢・嘔吐物が直接付着したものは廃棄するように心がけてください。

・調理器具や家具の除菌

こまめな換気と除菌をしてください。トイレや浴室の消毒（次亜塩素酸Ｎａ）は特に念入りに！二次感染予防に大事です！

・ワクチンの接種

任意接種（約３万円程度）ですが、記事作成時点で乳児には２種類のワクチン接種が可能です。

・ロタリックス：生後６～２４週までに２回 （各接種間隔は４週以上）
・ロタテック：生後６～３２週までに３回 （各接種間隔は４週以上）

かかりつけの医療機関や自治体に問い合わせてみると良いと思います。

いかがでしたでしょうか？

いざという時のために、どのようなものなのか？だけでも知っておく。このことがとても大きな財産となるかもしれません。

お付き合いありがとうございました。

【感染を防げ！！】ノロウイルスの正しい除菌方法

こまめな除菌や手洗いうがいの徹底は、他の感染症予防にも繋がります。この冬を健康に過ごすために、是非、習慣に取り込んでくださいね。

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