【薬剤師監修】誰だって鬼になり得る。鬼滅の刃に学ぶ!『人生』
僕たちに出来ることなんて高が知れている。
ただ、僕たちに出来ることがあることも知っている。
僕たちは〝小さな気づき〟を届けるお手伝いを続けていく。
変わりたいと願い、変わるための準備をしているあなたへ。
大丈夫、変われるから。いつだって、変われるから。
心から応援しています。
株式会社インフィニット・エボリューション 代表取締役 永井 博
(2021.3.16更新)
【Notice of today:人間味(にんげんみ)】
「鬼滅の刃」は、鬼を滅するために立ち上がった人間と、人間を喰らう鬼とが描かれた漫画です。
架空の物語に登場する人間と鬼には、実に〝人間味〟が溢れている。
彼らの発する言葉から、
人生を全うすること
について考えてみる。
『鬼滅の刃に学ぶ!人生編』。スタートです。
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もくじ
👹竈門炭治郎の名言💡
「人生には空模様があるからな。
移ろって動いていく。ずっと晴れ続けることはないし、ずっと雪が降り続けることもない。」
移ろって動いていく。
ずっと晴れ続けることはないし
ずっと雪が降り続けることもない。
ジャンプコミックス「鬼滅の刃」。
第1巻の冒頭に、私が最も好きな竈門炭治郎(かまどたんじろう)のセリフが描かれています。
「人生には空模様がある。」
彼が語った「詩」のようなフレーズは、
人間の一生を〝空が織りなす表情〟で表現した一節
です。
私が「鬼滅の刃」を読み進めたのは、この場面と出会ったから。
炭治郎が教えてくれる「人生」とは?
※コトバンク「空模様(ソラモヨウ)」:空のようす、天候のぐあい
〝物事の変化〟や〝感情の起伏〟を空模様を使って表現することは珍しいことではありません。
空の変化は大別すると〝2パターン〟です。
1つは
青く澄んだ快晴の空が、急転して雨雲に覆われてしまう。
もう1つは
冷たい雨と激しい雷を生んでいた悪天の空が、一転して青天になる。
「明➡暗」、「暗➡明」の2通り。
炭治郎の言葉は
物事には暗転と好転が〝常に〟潜んでいる
ことを再認識させてくれる。
「明日こそは晴れる。」
「止まない雨はない。」
私たち人間には、安易に前向き思考を働かせてしまう習性があります。
プラス思考と言えば聞こえは良いですが、ある意味では人間の弱さともとれる。
そして、それゆえに人は
幸せの先に潜んでいる不幸をうまく想像することが出来ない
ところがある。
平凡な日常を突然の悲劇が襲う鬼滅の刃は、私たちの日常にも同じような急転が起こり得ることを示している。
明日が平和な1日になるとは限らない
のです。
人生には空模様があるからな。移ろって動いていく。
ずっと晴れ続けることはないし、ずっと雪が降り続けることもない。
明けない夜は無い。
けれど、
今ある幸せが永遠に続くことはない。
「鬼滅の刃」にはたくさんの悲しみが描かれている。
人生の儚さを教えてくれるところに、多くの人を惹き付ける要素があるのかもしれないですね。
👹煉獄杏寿郎の名言💡
「老いることも死ぬことも、人間という儚い生き物の美しさだ」
※鬼滅の刃ジャンプコミックス8巻 著:吾峠呼世晴
人間という儚い生き物の美しさだ。
人の一生には〝必ず〟終わりが来る。
必ずしも〝老いること〟とイコールではありませんが、肉体の衰えは避けることが出来ません。
私たち人間は〝確実に〟老いていく
のです。
死の瞬間が目前に迫った煉獄杏寿郎が遺した「人生観」に学びます。
人生の終着駅まで、あと何駅残されているのか。
あなたは考えたことがありますか?
命のタイムリミットをイメージし、逆算することで〝歩むべき道筋〟が見ることが出来ます。
なぜ、今日、明日を生きたいのか。
どのように、生きていきたいのか。
目指すゴールによって、次に踏み出すべき一歩が変わってくることに気づくことが出来ます。
人生を逆算することで、自分に足らないものを意識することが出来る
のです。
煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)は、鬼滅の刃の作中で「生き延びるために鬼になるようなことはしない」と言い切りました。
きっと彼は「どのように生きるのか」を自分自身で決めていた。
老いることも死ぬことも含めて…。
そして、そういった生き方が出来る人間のことを
儚くて美しい
と言っているのだと思うのです。
「老いることも死ぬことも、人間という儚い生き物の美しさだ」
人間は〝必ず〟老いる。
そして、〝必ず〟死ぬ。
だからこそ、今日1日をどのように生きるのかを考える。
どのような人生を作り上げるのかを考える。
命にタイムリミットが無かったら、
足元に咲く花をみてキレイだと思えないかもしれない。
近くの鳥の鳴き声に気づけないかもしれない。
肉体に触れる風を感じることができないかもしれない。
頭上の月をみて物思いにふけることもないかもしれない。
朝日を浴びて「気持ち良い」と感じることが出来る、これが幸せなのではないだろうか?
👹継国縁壱の名言💡
「自分が命より大切に思っているものでも、他人は容易く踏みつけにできるのだ」
※鬼滅の刃ジャンプコミックス21巻 著:吾峠呼世晴
他人は容易く踏みつけにできるのだ。
「命よりも大切なもの。」
家族。
恋人。
思い出。
プライドだと言うひともいる。
あなたが「命よりも大切に思っているもの」はありますか?
継国縁壱(つぎくによりいち)から「生きる目的」について学ぶ。
人には〝大切にしているもの〟があります。
人それぞれに違っていて、有形かもしれないし、無形のものかもしれません。
1つ確かなのは、
相手の大切なものを他人が理解することは出来ない
ということです。
自分の感情に嘘をつきながら生きる私たちに、〝他人の本当の気持ち〟を100%理解するなんてこと出来るはずがありません。
だからこそ、世の中には
他人の幸せをいとも簡単に踏みつけにする人間がいる
のです。
幸せと不幸せはいつも隣り合わせ。
「鬼滅の刃」に登場する継国縁壱は、自分の大切なものが分かっていました。
大切なものが分かっていながらも、彼は〝守ることが出来なかった〟。
守れずに大切なものを失ってしまったのです。
いつ何時、何が起こるのか分からないのが人生。
分かっているようで、理解出来ているようで、いつの間にか抜けてしまっている。
人間は忘れてしまいやすい生き物だから、また思い出せば良いのだと思います。
自分が守りたいものが定まっていれば、次の行動は必然と決まることになります。
命をかけて守りたいものが定まっているのであれば、どのような一生をおくりたいのかは既に決まっているのと同じです。
大切なものを失った経験があるひとならば、他人の幸せを奪ってはいけない。
👹錆兎の名言💡
「進む以外の道などない!!」
※鬼滅の刃ジャンプコミックス1巻 著:吾峠呼世晴
主人公、竈門炭治郎を鬼殺隊へと導いた男、錆兎(さびと)。
〝漢(おとこ)たるもの〟という前提ありきで語られる彼の言葉は、熱くて、重たいものばかり。
男に生まれた私には、
眩し過ぎて顔を背けたくなる存在
が錆兎です。
「どんな苦しみにも黙って耐えろ。」
「鈍い、弱い、未熟、そんなものは男ではない」
「男なら、男に生まれたなら、進む以外の道などない!!」
錆兎が視線の先に見ているのは、ハッキリとしている事実。
人生が後戻りできない一方通行
だということ。
誰だってつまずくし、転ぶし、時にはうずくまる。
それでも、また前を向いて歩き出さなければいけない。
彼だからこその、後悔しない生き方指南。
錆兎が自分の言葉をオブラートに包み込むことはありません。
彼の言葉に嘘はない。
登場シーンの少ない彼ですが、現代には稀な物言いがとても印象に残ります。
人生は自分自身で切り開いていくもの。誰も助けてはくれない。
厳しくて優しい、錆兎の言葉。
👹真菰の名言💡
「死ぬほど鍛える。結局それ以外にできることないと思うよ。」
※鬼滅の刃ジャンプコミックス1巻 著:吾峠呼世晴
結局それ以外にできることないと思うよ。
錆兎と共に現れた真菰(まこも)は、主人公の炭治郎をサポートした少女。
伸び悩む炭治郎に送ったアドバイスが
「死ぬほど鍛える。」
です。
「死ぬほど」という言葉、私にとっては〝恥ずかしい思い出〟のあるもの。
幼い頃によく使っていました。
「死ぬほど〇〇」って。
思い出すだけで恥ずかしい…。
真菰の言葉はなにを教えてくれるのか?
竈門炭治郎の前に現れた真菰は、既にこの世を去っている故人として登場。
「死ぬほど…」の言葉の重みが、私が口にしてきた稚拙な言葉とは最初から違っていたのです。
真菰が言う〝死ぬほど鍛える〟というのは、
後悔のないところまで〝やり切る〟
ということです。
彼女は死んでしまったことを後悔している。
生前に〝もっと〟出来ることがあったと思っているわけです。
後悔の無いよう生き方を全うすることは、実際のところは不可能に思えます。
それでも、死んでしまった少女が語る言葉だからこそ、心に強く響いてきます。
〝常に死と隣り合わせの剣士〟としての一生を選択した彼女だからこそ分かる感覚なのかもしれません。
結局それ以外にできることないと思うよ。
まだまだやり切っていない自分
がいるのであれば、言葉の通り受け取って前へ進む。
他に選択肢はない。
👹鬼舞辻無惨の名言💡
私が嫌いなものは〝変化〟だ 私が好きなものは〝不変〟
※鬼滅の刃ジャンプコミックス12巻 著:吾峠呼世晴
私が好きなものは〝不変〟
「状況の変化、肉体の変化、感情の変化。凡(あら)ゆる変化は殆どの場合〝劣化〟だ、衰えなのだ」
鬼の頂点に立つ鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)は、変化を忌み嫌います。
「未来永劫、生き続けたい…。」
人間のように〝劣化〟することなく、永遠に生き続けたい。
それが無惨の悲願です。
鬼の始祖である無惨が教えてくれる、限りのある人生とは?
「生きることは劣化である」
私は無惨の考え方を〝間違ってはいない〟と思います。
肉体の再生が可能な鬼(※消滅する条件もあります)とは違い、
例外なく命を削りながら生きているのが人間
です。
そのことを考えると、無惨の言葉は実に〝的を得ている〟。
事実、〝永遠の命〟や〝若返りの薬〟についての議論は絶えません。
生活のどこかに〝劣化に抵抗している自分〟を見つける人も少なくはないはずです。
不変に固執するのは人間も鬼である無惨も同じ
(個人差があることは言うまでもありません) だと私は思うのです。
私は不変が大嫌いです。
昨日と変わらない自分は後退したのと同じだと思ってしまうから。
不変を望む無惨とは考え方が真逆で、
変わらないことこそが怖い
のです。
例え「生き急いでいる」と言われても。
「変わりたくない!」とどんなに願っても、周りの環境は刻一刻と変わっていきます。
時計の針を止めることが出来ない私たちも
「鬼滅の刃」の鬼みたいに不変ではいられない。
であれば、私たちに出来ることは1つです。
変わりたくないのであれば、不変を望むのであれば、
変わらないために変わり続ける努力をする
ということ。
鬼である無惨は変わらずに生き続ける。
人間である私たちは、変わりながら生き続ける。
人生には、1つとして同じものは無い。
だからこそ、他人の一生には学ぶべきところがたくさんあると思う。
to be continued…
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